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分析管理部隊(ACE)であるA中隊は、第205大隊の中核であり、太平洋米陸軍情報担当副参謀長に対してあらゆる資料の収集管理、分析および情報計画機能を提供し、地上部隊指揮官を支援します。
第205大隊のB中隊は、ハワイ、アラスカおよびマーシャル群島のクウェジェリン環礁在駐の陸軍部隊に対して部隊防護と対情報支援を行う総合対情報部隊です。B中隊はさらに、展開陸軍部隊に対する有事対情報支援を行うことができます。
C中隊は、旅団の画像分析を担当します。C中隊の任務は、地上に重点を置いたハードコピーおよびソフトコピーによる注釈のついた画像を戦域指揮官に提供することです。
ワシントン州フォート・ルイスの第1軍団に置かれる軍団軍事情報支援部隊は、第1軍団の要求を支援するため、戦域および国家情報系統を利用します。第1軍団の展開にあたり、同部隊はフォート・ルイスの情報支援基地から、収集管理、分析および作戦の継続性を提供します。

 

500旅団が現在携わっている幾つかの作戦関係活動について見てみましょう。
危機、戦争または支援および安定作戦に際しても、旅団は引き続き戦域および国家情報機関を支援します。ただし、業務の焦点は展開地上部隊指揮官の支援に移行することになります。
実際行われる支援は、展開部隊指揮官が決定し、状況に応じて調整されます。
展開指揮官は、任務・敵・地形・味方兵力に基づき、時間と距離を勘案して、どのような支援を要求するか決定します。最低限度として、旅団は、作戦の計画・展開段階を通じて最新の基礎データと情報を提供します。
さらに我々は、旅団から戦略にあわせたチームを派遣することで展開部隊の編成上の能力を補強することができます。こうしたチームにより、多方面で作戦を行い、情報支援基地から時宜に適った分析を提供することができます。
我々は、前方展開情報部隊を最小限に抑えながら、展開地上部隊指揮官に明確で有利な情報を提供することを目標としています。
旅団の任務は平和時に於ては陸軍の一般的な目標、即ち訓練、装備、即戦態勢を支持する事であります。我々の情報収集は既存の国防省情報局、国家安全保障局、又戦場の要求に応ずるもので、国家情報機関のデータベースに貢献し、陸軍省が其の第10条項による責任、即ち人員を保持し、装備をととのえ、訓練する事を支援する為のものであります。
この旅団には固有の対情報と尋問活動の支援能力があり、多正面作戦に資するため小人数の情報支援小隊を派遣することが出来ます。
又、要請によっては、対情報・HUMINT能力を増強して、その強化された陸軍情報保全コマンドや予備軍の能力を利用する事が可能であります。
このような能力は展開する司令官の要請に応じて適宜な組み合わせが出来、その司令官と情報支援基地を連結する手段を講じ、更に向上した諸能力を発揮するのであります。

 

この旅団は積極的にこれ等の概念が実際に活用される機会を求めています。ここでその成果の一端をご披露します。
第500軍事情報旅団の軍人が緊急作戦の為に派遣された場所には次のような所があります。
連合王国=シャクモレスワオース ボスニヤのプロバイド プロミス作戦

 

 

 

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